どんなに遠回りしようと,行き着く先は変わらない。IP上のネットワークにしかない。テレビが今のままネットワークに行かなければ,ネットワーク上に生まれたテレビに食われて終わるだけだ。
今年のコムデックス/秋ではマイクロソフト社のウインドウズXP・メディアセンターエディションが興味を引いた。パソコンでビデオレコーダに変えるウインドウズXPのバージョンだ。TiVoなどで市場があることは明らかだが,XP・メディアセンターには課題もある。スイッチを入れたら2秒以内にテレビ画像が表示される必要があるだろう。
ウインドウズXP・メディアセンターエディションが最良の選択肢とは思えないけど,実際のところ,日本でのキャプチャ製品の隆盛を考えたら,ゲイツ氏の発言は予言でもなんでもないと思う人が多いだろう。テレビがパソコンに取り込まれる,そしてネットワークとつながる,というのは当然のこと。日本のテレビ関係者はお気楽なものだ。米国ではすでにそれに対するコピープロテクトCD並みにへたれな規制であるコンシューマ・ブロードバンドおよびデジタルテレビジョン・プロモーション法での議論があった(過去記事)。
どうせキャプチャされてネットにアップされるんだから,さっさと広告の料金体系を整えて全部ストリーミングで流せよ,となにも考えずに云う。地域限定のメディアなどに文化を語る資格などない。音楽も動画も,ネットワークにあって初めて存在意義がある。もう行き着く場所が決まっているのだから,がたがたとわけわかめなことをしているようなら一度死んで出直してもらった方がよい,そっちの方が早い。あとはアップルがiTivoを出すだけだね(^^ゞ。
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